相模原市中央区相模原の小児科・藤野こどもクリニック,小児科,小児循環器科,小児アレルギー科

藤野こどもクリニック

〒252-0231
神奈川県相模原市中央区相模原3-6-6

042-758-5355

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予防接種

予防接種について

お子さまのためには予防接種は欠かせないものです。ワクチンには、発赤や腫脹、発熱といった副反応が時々認められます。また、まれに重篤な副反応を起こす場合もあります。ここでは、当院の副反応に対する考え方をお示し致します。

ワクチンの副反応(詳細は日本脳炎蘭をご覧下さい)

ワクチンを接種した時に起こる副反応と、ワクチンを接種しないでその病気にかかった時の危険性をくらべると、ワクチンを接種しないで重症になった時の方が、ずっとこわいといえます。ワクチンの価値は相手の病気の恐ろしさによって決まるのです。数年前の新型インフルエンザの騒動を思い出していただけるとイメージするのが簡単だと思います。

個別接種では、その子供を良く知っている(データのある)かかりつけの小児科の担当医がご両親とよく相談して、その子の体調や都合に合わせて、個々に予防接種を行ったほうがよいと考えます。ワクチンも薬も、医療行為では100%の安全はありえないので(目指すべき目標ではありますが)、相談しながらお互いの信頼関係を築くことが大切だと思います。

予防接種の副反応などの詳しい説明はVPDを知って、子どもを守ろう。でご確認いただきたいと思います。

インフルエンザワクチンの予約について

お子さんのワクチン接種の時に限り、ご両親も同時に接種を受けられますので、ご利用ください。
初めての方は、”診察券をお持ちの家族の方”の画面から”家族内初診登録”を開いて電話番号、お名前、生年月日をご入力ください。
大人用の診察カードをお持ちの方は、”診察券をお持ちの家族の方”から家族登録をして予約をお取り下さい。
予約によりワクチンの接種量が在庫量に達した時は、自動的に一時予約を中止いたします。再開などの情報は、このHPでお知らせいたします。現在入荷を予定しているワクチン量は昨年と同量の予定ですので、ご迷惑はかけずに済みそうです。

予約

例年10月2日よりインターネット予約を開始致します。
実際の接種は10月10日(火)より行います。 
1週当たりの接種可能人数も昨年とほぼ同じです。その他のご質問などのある場合はお電話で042-786-1155までご相談ください。
受付時間は月曜、火曜、金曜日の午前9:00~12:00と午後は14:30~18:00です。

ワクチンの入荷量に達すると、自動的に受付は一時終了しますのでご了承ください。

インターネット予約受付はこちら

接種日と場所

10月10日火曜日より接種を開始致します。
月・火・金曜日の午前09:30-11:00、午後15:00-17:00そして
土曜日の午後(10月~12月
土曜日の接種時間:14:30~16:30(第1、3、5土曜日は15:00開始)
上記の時間にインフルエンザワクチン単独の接種枠を設けて4階で接種します。
第1、3、5土曜日は健診と他の予防接種も行います。

10月~12月の土曜日午後の1階での一般外来は休診いたします。

料金

1回4,500円です。

接種回数と間隔

13歳未満では2回接種が必要です。
13歳以上は1回接種です。

接種間隔は2週間以上あける必要があります。できれば3~4週間あけたほうが抗体価の上昇が良いようです。

予診票

出来ましたら下記ファイルをダウンロードして印刷し記入してお持ちください。

予診票ダウンロード

インフルエンザ予防接種インターネット予約のお知らせ

インフルエンザ予防接種の予約はインターネット予約システムで行います。
パソコン・携帯電話等のインターネットからご利用ください。

予約方法

以下のURLへアクセスし、ログイン画面で診察券番号と生年月日を入力します。

http://g.net489.jp/fjn5355in/

あなた専用のトップページが表示されます。
※この画面をプックマーク(お気に入りに保存)しておくと便利です。

画面に従って、予約項目、予約される方、予約日、予約時間を選択してください。
確定ボタンで予約が完了します。

※その後、2回接種対象者の方は2回目の接種予約ができます。

使い方の詳細はトップベージ「ご利用の前に」をご覧ください。
メール受信希望の方は「web@net489.jp」からのメールを受信許可に設定してください。

B型肝炎ワクチンについて

2016年10月1日より定期接種として接種開始されています。

接種日

通常のワクチンと同じです。

料金

定期接種対象者(2016年4月1日以降出生)の方は1歳になるまで公費負担のため無料です。

任意接種の場合は有料です。1回 ¥7,000(税込)の3回接種です。

接種対象者・おすすめの接種時期

生後すぐから接種できますが、おすすめは生後6週以降からHibや肺炎球菌ワクチンやロタウイルスワクチンと同時に初回接種を開始し、少なくとも4週間の間隔をおいてほかのワクチンと一緒に2回目の接種をします。

定期接種は生後2か月から開始します。その4週以降に2回目の接種。
1回目の接種から5~6ヶ月(20~24週)あけて1回の計3回が必要です。
定期接種の方は1歳になる前に3回目を受ける必要があります。

働きは10~20年持続しますが、10~15歳で4回目の追加接種をすることが望まれます。
また、早期産児においても同様に接種することができます。

通常の生活では感染しにくいといわれてきましたが、最近では血液による感染のほかに涙や唾液からも感染が生じたと考えられる事例が報告されていますので注意が必要です。
2002年に佐賀県の保育園で合計25名(園児19名、職員6名)の集団感染例が報告されています。http://kansen.pref.saga.jp/kisya/kisya/hb/houkoku160805.htm
B型肝炎とそのワクチンについて、VPDを知って子どもを守ろうの会の情報は大変わかりやすいので御覧いただけると幸いです。
http://www.know-vpd.jp/vpdlist/kanen_b.htm
http://www.know-vpd.jp/hbv/index.htm

接種方法

  • 通常0.25mlずつを4週間隔で2回、更に、20~24週を経過した後に1回0.25mlを皮下又は筋肉内に注射します。ただし、10歳以上の者には、0.5mlずつを同様の投与間隔で皮下に注射します。
  • 他のワクチン製剤との接種間隔
    2020年10月1日より、他剤との接種間隔の制限は無くなりました。
  • 同時接種
    Hibワクチン、肺炎球菌ワクチン、三種混合ワクチン、ロタウイルスワクチンなどとの同時接種が可能です。

インフルエンザワクチンと他のワクチンの同時接種(例:B型肝炎ワクチン)

10月中旬から当院でもインフルエンザワクチンの接種を開始します。
平日(月、火、金)でしたら、インフルエンザワクチン(他のワクチンとでもかまいませんが)とB型肝炎ワクチンの同時接種が可能です。

インフルエンザワクチンと同時に接種するときは

公費のB型肝炎ワクチンの対象年齢(生後6か月以上)のかたも、インフルエンザワクチンは2回接種が必要です。インフルエンザワクチン接種に合わせるためB型肝炎ワクチンの1回目接種が遅くなって3回目が1歳を過ぎないようにする注意が必要です。
接種間隔はインフルエンザワクチン(不活化ワクチン)が2週間以上なのに対して、B型肝炎ワクチンは4週間の間隔が必要です。B型肝炎は不活化ワクチンですが、水痘、おたふくかぜやMRワクチンなどの生ワクチンと同様に、2回目のB型肝炎ワクチン接種まで4週間の間隔をあけないといけない決まりです。
1回目のインフルエンザワクチン時にB型肝炎ワクチンを同時接種すると2回目のインフルエンザワクチンとB型肝炎との同時接種まで4週間の間隔が必要となります。
もちろん、2回目や3回目の接種とだけの同時接種も可能です。

相模原で小児科クリニックをお探しなら当院へご相談ください。
当院では、お子さまの体質や環境を考慮しつつ、一人一人の病状に合わせて治療を行いますので、初診の方も気軽にご利用いただけます。
お子さまのアレルギー性鼻炎やアトピーなどの症状にお悩みの方は、お早めにご相談ください。

ロタウイルスワクチンについて

ロタウイルスワクチン

2020年10月1日より定期接種となり公費負担となりました。
ロタウイルスワクチンはこれまで対症療法以外に手立てのなかったロタウイルス胃腸炎を2~3回の経口接種で予防することができるワクチンです。
国内外で実施された臨床試験において、重症ロタウイルス胃腸炎および全ロタウイルス胃腸炎に対する予防の働きが確認されています。(重症ロタウイルス胃腸炎の発症を92%予防-国内臨床試験)
日本で認可されているロタウイルスワクチンは2種類あります。
効果はほぼ同等ですので、どちらを選んでもかまいません。

1. 1価ロタウイルスワクチン

ヒトロタウイルスを弱毒化して培養細胞で増殖させて精製したヒトロタウイルスワクチンです。
ロタウイルスは遺伝子型により5種類(G1、G2、G3、G4、G9)に分類されますが、1価ロタウイルスワクチンはロタウイルスの中でも一般的なG1血清型をもとに作られた経口弱毒生ワクチンです。

【接種時期】
生後6週以降(42日)、105日未満から初回接種を開始し、4週間以上の間隔をおいて2回の接種を行います。遅くとも生後24週までに接種を完了すること。1回の接種量は1.5mlです。

【料金】

2020年10月1日より定期接種となり公費負担となりました。
自費の場合:1回16,000円 2回接種(32,000円)

2. 5価ロタウイルスワクチン

5つの血清型を考慮してヒトおよびウシロタウイルスの親株から生成されたヒト-ウシロタウイルス再集合体からなる経口弱毒生ワクチンです。

【接種時期】
生後6週以降(42日)、105日未満から初回接種を開始し、4週間以上の間隔をおいて3回の接種を行います。遅くとも生後32週までに接種を完了すること。1回の接種量は2mlです。

【料金】
2020年10月1日より定期接種となり公費負担となりました。
自費の場合:1回10,000円 3回接種(30,000円)

ロタウイルス感染症は稀に脳症や痙攣を起こし重症化することがあります。また軽症であっても初感染の時には通院を繰り返し保育園を休むことになります。
お仕事をされているお母さま方の負担を減らすという視点に立てば、仮に有料であっても経済的にも有効と考えられます。

尚ロタウイルスワクチンは生ワクチンですので、接種後は4週間は同じワクチン接種ができません。
生後6週から開始しますが、この時期はB型インフルエンザ菌ワクチン(ヒブワクチン)や肺炎球菌ワクチンといった重要なワクチンの開始時期でもあります。
効率よい接種をおこなうには、同時接種を強くおすすめします。

ご注意

接種当日は、嘔吐予防のため来院時間の1時間前より母乳・ミルクなどの投与をお控えください。
ワクチンを飲んだ後嘔吐すると、吐物から洋服などにロタウイルスが付着します。

【接種開始時期の解説】
米国の厚生省にあたるFDA(Food and Drug Administration)とワクチン専門家会議ACIP(Advisory Committee on Immunization Practices)はともに1回目の投与は14週6日(生後104日)までに投与するように提言しています。
これは米国で以前生産中止となったワクチン(Rotashield)接種後に腸重積症となった児童を調査したところ、初回投与が生後90日以上に行われた児童の接種後7日以内が、腸重積症の発症リスクが高かったという結果に基づいています。
わが国では発売当初の添付文章上、接種開始時期は生後6週~20週までとされていましたが、2012年7月に添付文章が改定され、“なお、初回接種は生後14週6日までに行うことが推奨されている。”の一文が追加されました。
日本でも発売後の調査で、ワクチン投与後の腸重積症の発症のほとんど(9例/12例)が100日以上だったためです。
そのようなわけで、当院もこれまでどおり、初回接種は生後105日未満に限定しております。

ポリオの不活化ワクチンについて

ご存知のように我が国の定期接種に経口生ワクチンが指定されていましたが、2012年9月からは注射の不活化ポリオワクチンに切り替わりました。

日本では1980年から30年以上、野生のポリオウイルスによる小児まひの患者は出ていません。

1960年ころのポリオ大流行を急速に終わらせたのは経口生ワクチンの偉大な功績ですが、生ワクチンは腸の中で増える間に病原性(毒性)を強めることがあります。そのため、頻度は少ないのですが、生ワクチンを飲んだ人や保護者など周りの人に、ワクチンの副作用として小児まひが起こることがあります。
日本と同じように野生のポリオウイルスの流行していない国々では、ワクチンによる小児まひを防ぐために、1990年代後半から経口生ワクチンを不活化ワクチンに切り替えてきました。
日本でもようやく2012年9月1日から不活化ワクチンに切り替わりました。

そして、現在は4種混合ワクチンの一部として乳児期早期に接種しています。
《参考》ポリオの流行地との交易が盛んなフランスでは、追加で6歳から5年ごとに単独接種を行っています。

副反応の救済

個人輸入の不活化ポリオワクチンの場合、接種によって引き起こされた副反応により重い健康被害が生じても、予防接種法や独立行政法人医薬品医療機器総合機構法に基づく給付を受けることはできませんでした。
しかし、現在定期接種となったワクチンは、万一の場合でも予防接種法による健康被害救済措置が受けられるようになりました。

4種混合ワクチンについて

2012年11月より4種混合ワクチンが公費で接種可能となりました。

接種の時期・方法

  • 対象年齢:生後90ヶ月に至るまでの間
  • 標準的な接種期間:
    1期初回接種:生後3ヶ月に達するまでの期間
    1期追加接種:1期初回接種終了後12ヶ月に達するまでの期間
  • 接種法:
    1期初回接種:20日~56日までの間隔をおいて3回皮下に注射(※)
    1期追加接種:初回接種終了後6ヶ月以上の間隔をおいて1回皮下に注射

予約と接種開始

予約の時は、お誕生日を担当者にお伝えください。
3種混合の時は不活化ポリオワクチンの同時接種も可能です。

いずれにしても、ワクチンは早期の接種が肝要です。
百日咳は、小さい赤ちゃんには特に危険です。百日咳脳症といって感染による脳障害の可能性があります。

参考

脳症との関連がよく知られているものの一つに百日咳があります。百日咳は、Bordetella pertussisが原因菌ですが、痙咳期では発作的な痙攣性の咳(咳嗽)を特徴とする急性呼吸器症状を呈します。戦後間もないころはわが国でも患者が約15万人いました。

ワクチン接種によって患者数は激減したが、最近また小さな流行が報告され出しています。
アメリカにおける患者数は日本同様ワクチン接種により激減したものの、現在では年間約5,000~7,000例が報告されており、これは1980年代から漸増傾向にあります。

重篤な合併症として気管支肺炎および急性脳症があります。特に乳児では無呼吸発作、チアノーゼあるいは脳症を合併しやすいです。
重症例のほとんどはワクチン接種を受けていない人か、ワクチン接種を受けられない新生児です。

(病原微生物検出情報月報(Infectious Agents Surveillance Report: IASR)、Vol.28 p.344-344:2007年12月号)

ワクチンと副反応(日本脳炎ワクチン情報も加えて)

ワクチンとは

私たちの身の回りには、細菌やウイルスによって引き起こされるさまざまな感染症があります。
これらを防ぐためにもっとも有効な手段が“ワクチン”です。

ワクチンは、感染症の原因となるウイルスや細菌を精製・加工して、病原性(毒性)を弱めたりなくしたりして、体にとって害のあまりない状態にしたものです。
本当にかかってしまう前にワクチンを接種して、その感染症に対する抵抗力(免疫)を作っておこうという予防のための薬の投与を予防接種といいます。
ワクチンは接種した後の副反応がこわいと思っていらっしゃるご両親も多いと思います。
実際には、接種した場所が赤く腫れたり、短期間の熱が出る程度の軽い副反応がほとんどです。

しかし、まれにアナフィラキシーショックを起こして死亡する子可能性もゼロではありません。
でも、アナフィラキシーはワクチン以外にも食品や薬でも起こるのです(一般には極くまれですが)。
2012年10月18日の日本脳炎ワクチン後の死亡例は、もともとの病気に対する治療薬の、併用による副作用の可能性が高そうです。本来併用が禁止されていた薬による突然の心停止が起こったものと推察されました。7月に起こった死亡例も、ワクチンが直接の原因とは考えにくいとの判断でした。
したがって日本脳炎ワクチンは中止する必要はないと判断されました。

アナフィラキシー

アナフィラキシーとは全身の強いアレルギー反応です。それによって呼吸・循環機能が障害されてショック状態となり、死亡する危険が高くなります。いままで使用していた薬品で急に起こることが多いので、予測は不可能に近いと思います。
病院でよくみる原因としては、ハチに刺されたり、蕎麦や甲殻類を食べたり、造影剤、抗生物質や鎮痛剤を注射して起こるものがあります。私が救命救急センターにいた頃も、年間に数件の方が搬送されて来られました。予後はさまざまだったと記憶しています。

そのため医療機関ではいつもその準備をする必要がありますし、大部分のところでは準備がなされていると思います。当院でも酸素、エピネフリン、気管内挿管セット、輸液セット、心電図・SpO2モニター、AEDなどの準備をしています。

実際の病気が危険

予防接種の副反応などの詳しい説明は

http://www.know-vpd.jp/index.php

「VPDを知って、子どもを守ろう。」の会でご確認いただきたいと思います。

先天性風疹症候群の危険性

厚生労働省のHPからコピーしました。

定義
風しんウイルスの胎内感染によって先天異常を起こす感染症である
臨床的特徴
先天異常の発生は妊娠週齢と明らかに相関し、妊娠12週までの妊娠初期の初感染に多くみられ、20週を過ぎるとほとんどなくなる。
三徴は、白内障、先天性心疾患、難聴であるが、その他先天性緑内障、色素性網膜症、紫斑、脾腫、小頭症、精神発達遅滞、髄膜脳炎、骨のX線透過性所見、生後24時間以内に出現する黄疸などを来しうる。

この定義が大切です。インターネット検索で上位にヒットする、国立感染症研究所やWikipediaでは解りやすくするために、“免疫のない女性”とか“初感染時に…”と記載されているので、ワクチンを打って免疫がある女性や、一度感染している女性には起こらないという誤解が生まれてしまいます。
母体に免疫があると胎内感染が起こりにくいというだけで、妊娠初期の女性に対する感染の確率はゼロにならないのです。

症例提示

私の同期生が担当したケースは、中学時代と妊娠の3年ほど前の2回風疹の予防接種を行っていたお母さまです。
在胎10週でご主人と3歳のお姉ちゃんが風疹に罹りましたが、第1子のとき風疹の抗体価が十分あったため、優しいお母さまは落ち着いて看病していました。お母さま本人は発熱も発疹もなく数ヶ月後に分娩となりました。生まれてきた赤ちゃんは低出生体重児で状態が悪く、北里大学のNICUに転送されました。心臓、目、耳、脳に大きな障害を認め、血液検査からも先天性風疹症候群と確認されました。

なぜ赤ちゃんだけが?

日常、我々の体の中に細菌やウイルスなどは頻回に入り込んできています。
しかし、免疫という体の防御機構が侵入した異物を分解して排出してしまいます。
ウイルスの侵入の場合、血液中の抗体(小型のIgG、大型のIgM)が最初にウイルスに取り付いて攻撃を開始します。このケースの場合は、数日間看病していたために毎日連続してウイルスが母親の体内に侵入して、母親がワクチン後に作り置きしていた抗体(IgG)を消費し尽してしまったために赤ちゃんに感染したものと考えられます。母親はウイルスに接触後すぐに生産されるIgM抗体によって守られたのでしょう。ところがIgM抗体は母親から赤ちゃんに移行しないので、赤ちゃんの予防ができなかったのだと推測されました。

100%の予防なんてあり得ない! 周囲の予防接種が重要

以上のように、妊婦さまの周囲の人間が感染症になると、妊婦さまに危険を及ぼします。
いろいろな予防接種の副反応が報告されていますが、明らかな因果関係のある重症な報告は年間1~2例です。
それに比べると年間2ケタになろうという風疹の危険性の大きさがご理解いただけると思います。
このように現在行われている予防接種は多くの人々のことを考えて行っているもので、大勢の方が接種することにより、われわれ国民全体へ何倍もの利益がもたらされると言ってよいと思います。

MRワクチンのすすめ

現在、風疹単独のワクチンはあまり流通していません。
現在は麻疹と風疹の混合ワクチンならばすぐに接種可能です。
6年前より2回接種が基本となっていますが、中学生以上ではまだ1回しか接種していない方が大部分でしょう。
これを機会にMRワクチンの接種をご検討いただけると幸いです。

成人へのMRワクチン接種

成人の方単独の場合、月・火・金曜日の17:00~17:30に1階で接種いたします。
お子さまの予防接種の時に同時にご両親が接種する場合は、4階で行います。
いずれも事前に予約が必要です。

13価肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌とワクチン

肺炎球菌という細菌は集団生活をするほとんどの子どもが持っています。この細菌が何かのきっかけで肺炎や中耳炎、髄膜炎を引き起こすことがあります。肺炎球菌による髄膜炎は後遺症を残したり、時には死亡することもある非常に重篤な感染症です。

接種スケジュール(定期接種)

  • 2~6力月齢で開始
    初回免疫3回(27日間以上の間隔をあけて3回接種) 1歳未満まで
    追加免疫1回(3回目接種から60日間以上の間隔をあけて)1歳以上5歳未満まで
  • 7~12力月齢未満で開始
    初回免疫2回(27日間以上の間隔をあけて2回接種) 1歳未満まで
    追加免疫1回(2回目接種から60日間以上の間隔をあけて)1歳以上5歳未満まで
  • 1歳以上2歳未満で開始
    60日間以上の間隔をあけて2回接種
  • 2歳以上
    1回接種

 

※表示金額は全て税込み金額です